つねぴーblog@内科専門医

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移転しました。

何故紅葉で葉の色が変わるのか

あどうして紅葉で葉っぱの色が変わるのだろうか。

そもそも葉が緑色に見える理由は何故なのだろうか。それはクロロフィルという色素が原因である。クロロフィルが光合成をするときに赤色の波長の光を吸収し、酸素や栄養素を作り出す。赤色の光を吸収するので、その補色である緑色が可視光となって人の目に見えるのである。

そして秋になるとどうして葉の色が緑から赤色になるのか。
端的に言うと赤色の色素アントシアンが合成されるからである。秋が深まると葉の付け根にクロロフィルによって糖分や水がたまり、この時に葉で合成された糖分は葉の根に移動し、この糖分から赤色色素のアントシアンが新たに合成されるのである。このアントシアニンという色素は抗酸化作用で植物内の活性酸素の障害を防ぐ他、紫外線を遮断する役割があるので、葉っぱを太陽の紫外線による葉緑体へのダメージを軽減させるという役割がある。しかしながら、紅葉というのは葉が老化する際に起こるのに、どうしてそんな時期に葉緑体を守る必要があるのかという疑問はわく。夏の早い時期の紅葉なら理解できるが。また一方で寒くなるとクロロフィルが分解され、光合成が行われなくなる。つまり、赤色の色素が合成され、緑色の色素が分解されていくので、葉っぱが赤色に見えるのである。