つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

ペーパークロマトグラフィーの原理

ペーパクロマトグラフィーを用いて同化色素を分離することができる。

 

手順1:葉っぱを細かく刻んで容器に入れ、メタノールとアセトンを3:1の割合で混合した液体などをを少量加えてすりつぶす。これでチラコイド膜に結合している同化色素が溶け出す。

手順2:濾過した後、抽出液をろ紙の1点に何度も滴下する。

手順3:容器内にトルエンなどの展開液を入れてろ紙をぶら下げ、密閉する。この時、スポットの高さには鉛筆で線を引いておき、すぽっとが展開液に浸らないように注意する。

手順4:しばらくした後、展開液の一番進んだ部分に線を引き、各色素のRf値を求める。Rf値=色素の移動距離/溶媒の移動距離

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展開液への溶解度の違いによって移動距離が変わるため、同化色素を分離、同定することができる。また、展開液の種類によって色素ごとにRf値は決まった値になる。ちなみにRF値とはRate of flow(移動率)の略である。

 

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緑色植物の場合、上から順にカロテン、キサントフィル、クロロフィルa、クロロフィルbが展開される。カロテンは橙色、キサントフィルは黄色、クロロフィルaは青緑色、クロロフィルbは黄緑色の色素である。

 

ちなみにコケ植物、シダ植物、種子植物、緑藻などはクロロフィルaとb両方持つ。

昆布、わかめのような褐藻はクロロフィルaとc。

テングサ、アサクサノリのような紅藻はクロロフィルaのみ持つ。