つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

けいれんへの初期対応

●痙攣の原因はMITと覚える

M:metabolic(尿毒症、高血糖、低血糖、肝不全など)

I:infection,infarction(髄膜炎、脳炎、脳梗塞)

T:toxic,trauma,tumor(中毒、薬物離脱、アルコール離脱、外傷、脳腫瘍)

 

●救急カートとモニター準備(SpO2、血圧、心電図)

●気道確保、バイトブロック、酸素マスクで酸素投与。

●セルシン®(ジアゼパム)準備。

1/2A(5mg)静脈投与。ラインがなければ筋注でも良いが、効果が弱いのでできるだけ経静脈的に投与する。)

●痙攣の原因で低血糖が除外できていない場合はビタミンB1を100mg静注後、50%ブドウ糖50ml静注。

●セルシンで呼吸抑制が起こることもあるのでABCの確保を続けながらバック換気する。痙攣が止まっても15分ほどは呼吸状態チェック。

 

●痙攣が止まっても安心せずに次の痙攣の予防が大事。

●フェニトイン(アレビアチン®)投与。(アレビアチン750mg+生理食塩水250mgを1−2時間かけて投与。生理食塩水でなくブドウ糖液と混ぜると固まって結晶化するので注意!)

●痙攣を10分以上も持続しているなら、セルシンを追加投与。合計2Aまで追加可能

●この段階でも痙攣が収まらない場合は人工呼吸下で鎮静が必要。

 

また追記更新します。