つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

ミダゾラムの使い方

ミダゾラム(ドルミカム)の使い方

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⭕鎮静が必要な際に持続投与を検討する。

1A(2ml)+生理食塩水8ml合計10mlとして開始することが多い。

ただし持続的に暫く投与する場合は

5A(10ml)+生理食塩水40mlの合計50mlとしておくと便利。

基本的には時間1mlペースで開始することが多い。不穏時、呼吸苦時などは1ml等ショットで対応する。

 

⭕気管挿管前

ミダゾラム0.1〜0.2mg/kgの静脈投与を行う。体重50kgなら5〜10mg(0.5A-1A)のショット。

 

⭕その他のポイント

・循環動態への影響が少なく深い鎮静を得られるのがメリット。

・プレセデックスなどと違い半減期が長く蓄積性があるため調子に乗って長期間同量で続けていると持ち越し効果で過鎮静になるリスクがあるので使用開始日、翌日、3日目と適量かどうか適宜判断する。

・作用発現時間は60〜90秒程度で比較的早い。ベンゾジアゼピン系薬剤の長期使用歴やアルコール常用者では耐性があるため適切な鎮静が得られるまでの量に個人差がある。また脂溶性が高いので肥満患者では効果がより遷延しやすい。

・ベンゾジアゼピン系なのでせん妄のリスクになる。