つねぴーblog

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

てんかん重積発作の定義と初期対応

◯てんかん重積発作の定義

てんかんとは大脳皮質神経細胞の過剰興奮によって起こる痙攣などの症状を発作的に繰り返す病態である。(てんかん≠痙攣)

てんかん重積発作とはてんかん発作後の意識障害から回復する前に次の発作を起こして意識障害が連続し、その間に間欠的に発作を繰り返す状態を言う。5〜10分以上続けばてんかん重積状態として治療開始することが推奨されている。てんかん重積発作は死亡率も高いので初期対応が重要。

 

◯初期対応

■まずは救急のABC(気道、呼吸、循環)を確保。

SpO2、心電図、血圧のモニターも同時に施行

 

■続いて、チアミン(ビタミンB1)を100mg静注+50%ブドウ糖50ml静注。

↑低血糖によるてんかんも鑑別に上がる場合は必須。除外可能であれば必ずしも必要ではない。

 

■そしてセルシン®(ジアゼパム)10mgを1/2A(=5mg)を1分かけて静注

約1分ぐらいで効果が出現し、20分程度持続。合計2A(=20mg)まで投与可能。

*もしも静脈路確保できてない場合はジアゼパムの直腸注射を行う。筋肉注射では効果期待できず(参照:てんかん重積で静脈路確保できない時の対応 )

*セルシン投与で呼吸抑制が起こることが有るのでジャクソンリースマスクを準備しておく。セルシン投与での呼吸抑制を恐れてはならない。呼吸抑制が起こったとしても人工的にバッグ換気を行っていれば死ぬことはないが、けいれんが30分以上続くと脳に不可逆的な後遺障害が起こるために一刻も早く止めなければならない。

 

 

セルシンの次にかならず使うのはホストイン

セルシンを使っても痙攣が止まらない時、もしくは痙攣が止まってもホストイン。

ホストイン®(ホスフェニトインナトリウム)22.5mg/kgを150mg/分以下で静注。

セルシンの次に入れるものとしてpost inとでも覚える。

セルシンの作用時間が20分程度なのに対して、ホストインは効果発現までに20分程度かかるので、セルシンを入れきったらすぐにホストインを入れる。

*ホストインはフェニトインの副作用を軽減する目的で作られた。フェニトインは強アルカリ性で血管露出により組織障害をきたすが、ホストインは中性で安全。ホストインとフェニトインの効果に差はない。

 ホストインの投与量はやや複雑なので要注意

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http://qq8oji.tokyo-med.ac.jp/pg-report/1171より引用

 

 

 

薬剤でコントロールできない場合は躊躇せず気管挿管、全身麻酔を行うことが推奨される。全身麻酔後は脳波でモニタリングしながら薬物量をコントロール。 

 

また追記します…。

 

 

参考:神経内科ハンドブック、てんかん診療ガイドライン2018