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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

PIDと虫垂炎を鑑別する3つのポイント

PIDとは若い女性に好発する上部生殖管の感染症。子宮内膜や卵管、付属器は本来無菌状態であるが、下部生殖器の膣、外陰部、子宮頸部に感染した微生物が上行性に上部生殖器に波及するとPIDとなる。(PIDとはpelvic inflammatory diseaseの略= 骨盤内炎症性疾患)

 

虫垂炎だと思っていたら実はPIDであったなどということはよく聞く話であり、これらの鑑別は重要。

Clinical prediction rule to distinguish pelvic inflammatory disease from acute appendicitis in women of childbearing age. によると以下の3つを満たせば虫垂炎は否定的でPIDの可能性がかなり高まる(虫垂炎との除外という意味では感度99%

 

 

【PIDを強く示唆する3つのポイント】

・疼痛場所の移動がない(オッズ比4.2)

・腹痛が両側性(オッズ比16.7)

・嘔気、嘔吐がない(オッズ比8.4)

 

◯他にPIDを疑うリスク因子としては…

PIDの既往、1ヶ月以内に複数のパートナー、月経中の性交渉、月経開始7日以内に症状発症、性交時痛、帯下変化

なども有用の評価項目