つねぴーblog

元とある研修医の雑記帳。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

急性胆嚢炎の診断基準と入院適応

急性胆嚢炎の診断基準

 

急性胆嚢炎・胆管炎診療ガイドラインによると…

【急性胆嚢炎の診断基準】

・マーフィーサインなどの腹部所見

・発熱、CRP上昇、白血球上昇などの炎症反応

・腹部CTや腹部エコーなどの画像検査

この3つを満たしているものを急性胆嚢炎と診断する。

 

【急性胆嚢炎の重症度分類】

1−3のいずれかがあれば重症

1,黄疸

2,重篤な局所合併症(胆汁性腹膜炎、胆嚢周囲膿瘍、肝膿瘍)

3,胆嚢捻転症、気腫性胆嚢炎、壊疽性胆嚢炎、化膿性胆嚢炎

更に次の4−6のいずれかを伴う場合は中等症

4、高度の炎症反応(白血球14000/mm3またはCRP>10mg/dl)

5、胆嚢周囲液体貯留

6、胆嚢壁の高度炎症性変化(高度の壁肥厚、胆嚢壁不整像)

1−6いずれも認めない場合は軽症とする。 

 

【初期対応】

急性胆嚢炎は軽症であっても放置すれば悪化して敗血症、多臓器不全を引き起こしうる致死的な疾患である。よって診断が付けば速やかに治療を開始する必要がある。

重症度分類にかかわらず、急性胆嚢炎の診断が付けば絶食、輸液で全身状態管理のもと、抗菌薬治療は全例で施行し、重症度モニタリングの必要もあるので入院管理が原則である

軽症→入院抗菌薬治療

中等症→早期胆嚢摘出or胆嚢ドレナージ

重症→緊急胆嚢摘出術or 胆嚢ドレナージ

 

【抗菌薬の選択】(by科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン)

軽症の場合→フロモックス®100mg3錠分3

中等症の場合→セフメタゾン1g1日2回

重症の場合→スルバクタム+セフォペラゾンナトリウム1g1日2回