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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

腹部レントゲンでガスレスが意味するもの

ER レントゲン なぜ?

腹部レントゲンでガスレスが意味するもの

ガスレス=gasslessa=腸管に空気がうつらない所見

 

【ガスレスとなるものの例】

・小腸閉塞

・イレウス(麻痺性、絞扼、軸捻転)

・上腸間膜動脈血栓症

・腸管虚血

・胃腸炎や急性膵炎などによる繰り返す嘔吐

・重症の下痢

・空気を飲まない人(食事中に多くの人は空気も一緒に飲み込むが、少量しか飲み込まない人は入る空気よりも小腸で吸収される空気のほうが大きいのでガスレスとなる)

 

 

【ガスレスの一例】

f:id:tsunepi:20170315141949p:plain

The Abdominal Plain Film- Gasless vs Featureless - wikiRadiography

 

上の例では小腸にガスなし。小腸ループに液体はあるが空気は見られない。

小腸ガスが異常なのか、正常なのかというのは議論のあるところであるが、健常人でも習慣的に空気を飲み込むクセのある人は小腸の空気の吸収スピードを上回れば生理的に小腸ガスが写ってもおかしくはない。この症例は生理的なガスレスの可能性もあるし、小腸閉塞の初期を捉えている可能性もある。臨床経過と総合して考える必要がある。

参考:

www.wikiradiography.net