Howship-Romberg徴候とは何か
Howship-Romberg徴候とは何か
閉鎖孔ヘルニアで見られる特徴的な所見。
ヘルニア内容が閉鎖神経を圧迫することにより大腿内側から膝、下腿にかけて痛みやしびれが生じる。股関節の伸展、外転、内旋で痛みが増強する。大腿屈曲で軽減。
閉鎖孔ヘルニアはヘルニア手術の0.1%ほどしかなくまれな疾患であるが来る時は来る…。やせた高齢者に多い。
Howship-Rombergが見られれば閉鎖孔ヘルニアの確率は高いが、以下のケースレポートによれば感度は23.5%ほどしかないという。
[Strangulated obturator hernia: a report of 17 cases]. - PubMed - NCBI
確定診断をするためにはCT検査が必要。
【閉鎖孔ヘルニアCTの一例】
1,恥骨筋 2,外閉鎖筋 矢印;閉鎖孔ヘルニア
画像参照:An unusual hernia in an elderly | EMDutch