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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

Queckenstedt試験とその機序

なぜ? 手技・身体診察 脳神経

Queckenstedt試験とは何か

 

頭蓋内の静脈とクモ膜下腔、それに脊柱管内のクモ膜下腔が正常に交通しているかを調べる試験。

 

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画像参照*1

 

ルンバール(腰椎穿刺)を行う際に側頸部を両側から圧迫する。くも膜下腔が自由に交通していれば圧迫によって髄液圧は10秒以内に速やかに100mmH2Oほど上昇し、圧迫を解除したらすみやかに下降する(この所見は健常者でのものであり、Queckenstedt試験陰性という)。逆にくも膜下腔に脊髄腫瘍、変性性脊椎症などの狭窄があれば髄液圧はほとんど上昇しない(Queckenstedt試験陽性)。Queckenstedt試験は頭蓋内出血や脳腫瘍がある時、初圧が高い時は脳圧が亢進するため禁忌である。

 

機序:脳脊髄液は脳の脈絡叢で産生され、脳室内を循環し、くも膜顆粒を経て静脈に流れ込む。頸静脈を圧迫すると脳脊髄液は出口が塞がれることになるので髄液圧は上昇する。しかし、くも膜下腔が腫瘍などにより塞がれている状態であると、もともと出口が塞がっている状態であるので頸静脈を圧迫したところで脳脊髄液の循環に影響を及ぼさないので髄液圧は大して変動しない。