びらんと潰瘍の違い
びらんと潰瘍の違い
「びらん」「潰瘍」はカラダのどこに出来るかによって定義が若干異なる。
■皮疹の場合(皮膚科領域)
「びらん」とは表皮基底層までの欠損であり、水泡や嚢胞などに続発する皮疹である。あとに瘢痕を残さない。
「潰瘍」とは表皮のみならず、真皮や皮下組織に及ぶ組織の欠損。治癒した後に瘢痕が残る。
■胃や十二指腸にできる時(消化器領域)
びらん:粘膜層のみの組織欠損であり、その下にある結合織面が露出した状態。瘢痕は残らない。
潰瘍:粘膜筋板を超えて粘膜下層、固有筋層、漿膜まで欠損が及んでいる状態。
健康の森[日本医師会ホームページ]胃潰瘍と十二指腸潰瘍より引用