つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

観血的固定法と非観血的固定法の違いと適応

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骨折治療:観血的整復固定法と非観血的整復固定法の違い

 

骨折の治療は主に整復、固定、リハビリテーションに分けられる。整復や固定はその方法により非観血的方法と観血的方法に分けることができる。

ざっくり言えば観血的・非観血的という言葉は文字通り、

観血的=血を観る=外科的治療法

非観血的=血を観ない=内科的治療法

 

という意味になる。

 

骨折や脱臼などでずれてしまった骨は整復して解剖学的に正常な位置に戻す必要がある。その後、正しい位置からずれてしまわないように固定が必要となるのである。

 

・非観血的固定法

外固定とも呼ばれていて、代表的な方法がギプス包帯。ギプスの水につけると固まる性質を利用して患部を固定する。あまりきつくまくと後にコンパートメント症候群という合併症を引き起こすので注意。

 

・観血的固定法

ギプス固定のように外からの治療とは異なり、ずれてしまっている骨を外科的に固定する。方法としてはAOプレートキュンチャー髄内釘、ねじなどがある。このような侵襲的な治療を行うのには次のような

【観血的固定の適応】

・解剖学的に骨癒合が難しそうな骨折(膝蓋骨や肘頭の骨折)

・関節内骨折(関節にかかる骨折では転移も大きいので保存的な治療では機能回復は困難。また、何ヶ月もギプス固定をしていると拘縮の危険性もある)

・高齢者(安静臥床を続けていると急速に認知機能が低下する危険性がある)

・血管損傷なども合併していて手術が必要な場合

など