つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

膿瘍と膿疱、嚢腫の違い

似ている用語の整理 

・嚢胞とは水疱の内容物が白血球(主に好中球)の浸潤により膿汁となり、黄色に濁って見えるもの。

細菌の感染を伴う感染性嚢胞と伴わない無菌性嚢胞がある。

・膿瘍とは真皮、または皮下組織に膿汁の溜まったもの。

嚢腫とは膜様の構造物で裏打ちされ、閉鎖した腫瘤状病変。嚢腫は必ずしも皮膚表面が隆起するわけではない。嚢腫壁は上皮組織や結合組織からなり内容には角質や液体成分などが入る。例:エクリン汗嚢腫やアポクリン汗嚢腫など

 

皮膚病変は時間とともに変化していくことがあるが、皮疹の原型となる発疹を原発疹、時間経過とともに修飾された皮疹を続発疹という。嚢胞は原発疹であり、膿瘍は続発疹に分類されている。

 

尚、上記の説明は皮膚科疾患における概念であり、例えば肺にできる肺嚢胞は袋状の構造物であり、中が膿汁ではなく気体など空洞のこともある。