つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

BLNARとは何か

BLNARとはインフルエンザ菌の一種。

 

◯βラクタムに耐性の持ったインフルエンザ菌の出現

インフルエンザ菌とはグラム陰性の球桿菌の一種で肺炎、中耳炎、副鼻腔炎など様々な感染症を引き起こす。第一選択薬はβラクタム系のアンピシリンであるが使いすぎたためか(?)、βラクタム系に耐性を持ったインフルエンザ菌が出現してきた(βラクタマーゼを産生しβラクタム環を破壊する)。

βラクタマーゼ産生能力を獲得したアンピシリン抵抗性のインフルエンザ菌についてはアンピシリンにスルバクタムというβラクタマーゼ阻害剤を一緒に投与して対応できていた。

 

◯βラクタマーゼ以外の方法でアンピシリン耐性を持つBLNAR

が、βラクタマーゼ阻害薬を使いすぎたためか(?)、今度はβラクタマーゼに頼らずともアンピシリン耐性を獲得するインフルエンザ菌が出現し始めた。βラクタムの結合部位である細胞壁合成酵素(PBP)そのものを変化させたのである…!つまりβラクタマーゼ陰性アンピシリン耐性菌の出現(→BLNAR=β-lactamase negative ampicillin resistance)

 

BLNARが疑われる場合はペニシリン系ではなくロセフィンなど第三世代セファロスポリンを用いるのが安全(βラクタマーゼ産生菌であってもBLNARであっても有効)。