とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

眼瞼結膜の貧血の見方

眼瞼結膜蒼白とはどのようなものか。写真で比較

 

眼瞼結膜蒼白のポイントは眼瞼結膜の前側と後側の色の比較である。

前側の縁が赤色で後ろ側が白くなっているのが正常。前側の縁も後ろ側も同じく白色になっているのが貧血のサイン。

 

眼瞼結膜:貧血なしの写真*1

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正常であれば結膜の前側で赤い網目の毛細血管が見られる。貧血の有無を調べるには結膜の前の縁の赤さと後ろの部分の色合いの違いがポイント。

 

眼瞼結膜:貧血あり*2

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眼瞼結膜の前側と後側が同じように白くなっている。これが貧血のサイン。

 

 

貧血と正常の眼瞼結膜の比較その2

 

(a):貧血 (b):軽度貧血 (c)正常 (d)正常

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海外サイトより引用(Anemia iDX | Follow our journey as we create a diagnostic tool for anemia using eye imaging

 

【眼瞼結膜貧血のエビデンス】

貧血の定義はWHOによれば成人男性Hb<13.0g/dl、成人女性<12.0g/dlとされている。

ちなみに眼瞼結膜が貧血として現れるのはおよそヘモグロビン<11.0g/dlと言われている。Hbのカットオフ値を11.0g/dlとした時の眼瞼結膜貧血の感度10%、特異度99%、陽性尤度比が16.7とのデータがある。つまり、眼瞼結膜貧血があれば貧血がある(=Hbが低い)といえるが、眼瞼結膜の貧血が無いからといって貧血がない(=Hbが高い)とは言えないということである。