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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

筋トーヌスの亢進について 痙縮と筋強剛の違い

脳神経

筋トーヌスの亢進とは何か

筋トーヌスとは日本語でいうならば筋の緊張である。

筋緊張亢進には痙縮と筋強剛の2つに分けることができる。

 

痙縮は錐体路の障害によって出現する。急激な他動運動によって大きな抵抗を示すが、運動のは十眼の時に抵抗が大きく、あるところまで動かすと急に抵抗が小さくなるのが特徴。これは折りたたみナイフの開閉の時の抵抗感覚に似ているので折り畳みナイフ現象(clasp-knife phenomenon)とも呼ばれている。

 

筋強剛は錐体外路疾患にみられる現象である(パーキンソン病、Wilson病、進行性核上性麻痺が代表的)。屈筋・伸筋ともに持続性に筋緊張が亢進していて、受動運動の間中、抵抗があるのが痙縮との大きな違い。鉛の管を曲げるのと抵抗感感覚が似ているので鉛管様強剛とも称される。また、パーキンソン病患者の手首は歯車が回転する感じに似ているので歯車様強剛と表現される。