つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

植物も癌になるのか

tweetまとめ

 

植物も癌になるのかな? そんなふと思いつきの発言で今日休み時間にかなり熱い雑学トークが出来た。

 

癌の定義って難しいところだけど一般的には細胞分裂のリミットが外れて無限に増殖できる、テロメアーゼによって細胞の老化を食い止める、転移できる、血管新生できるなどなどな気がするけど植物にあってもおかしくないよね…。

 

友達「植物に癌は無いと思う。そもそも寿命短かくて癌になるほど長生きできない。それに細胞分裂してる細胞もごく限られてるし…。仮にどこかがガン化してもそこだけ死んで解決する気がする」

 

確かに分裂が盛んなのは形成層とか頂端分裂組織とかしか無いかも。葉っぱの細胞ががん化したとしてもそこが抜け落ちたら問題ないわけだし。とはいえ植物の寿命は人間より圧倒的に長いのもいる。紫外線や化学物質でなくても突然変異でがんかしそうな気も。

 

癌の恐ろしいところは遠隔臓器に転移すること。人間は血管とリンパ管が全身に張り巡らされているから外の臓器に移ってしまうけど植物の場合はない。が、その代わり栄養運ぶ師管と水を運ぶ道管がある。


転位は十分可能なのかな。例えば根端分裂組織(根の先端)の細胞ががん化して道管経由で葉っぱに転位的な。

 

とはいえ人間に生じるがん細胞の場合、増殖して酸欠にならないように血管をひっぱてきて栄養素をゲットする血管新生という技を使える。 一方で植物にはそんなのないし「道管新生」とか「師管新生」は流石に厳しいだろう。

 

実際の所どうなのでしょう。 調べてみると植物に癌は存在するみたいです。

 

アグロバクテリウムという細菌が感染することでがん化する。アグロバクテリウムは植物細胞の核に複数の遺伝子を注入し、染色体の中に組み込ませる。オーキシンとサイトカイニンという植物細胞の増殖に関係する遺伝子を組み込むのである。(=形質転換のこと)

 

正直これを聞いた時は反則だろ!と思いましたが。 なんで細菌ごときが植物ホルモン遺伝子を持ってるのーって

 

アグロバクテリウムらしきもの

 

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植物はこれらの増殖ホルモンを量産して細胞分裂しまくりコブになる。 だが、人と違うのは植物細胞は細胞壁に囲まれているので浸潤しないし転位もしない。人間で言うなら良性腫瘍といったところか。内視鏡で切除できますよ…。的な。 ちなみにアグロバクテリウムによる植物癌を根頭癌腫病というらしい

 

医学研究も大事だけど、植物とか他の動物と人間との相違を研究すればどこかに病気を治すヒントがありそうでものすごくワクワクします