肋骨横隔膜CPAのsharpとdullの違い
CPAのsharpとdullの違い
CPA(costophrenic angle)とは肋骨と横隔膜のなす角のことをいう。下のイラストの赤線と青線のなす角。
通常は上の写真のように鋭い角度になっているが、これが様々な原因によりCPAが鈍化することがある。以下にCPA鈍化の例を挙げる。
左の写真が立位正面から撮影、右の写真は側面から。共に青矢印の部分に胸水が溜まっている(CPangle dull)(画像参照*1)
原因としては胸水貯留の他に
COPDに伴う過膨張で横隔膜平低化
肺葉の切除術後
石綿肺などでの胸膜のびまん性肥厚
などが考えられる。特に微妙な場合は前回の撮影時との比較が重要。
*1:Medscape: Medscape Access