つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

2014-06-12から1日間の記事一覧

肺小葉と肺細葉の違い

小葉間結合組織で隔てられた区域を肺小葉(=二次肺小葉)と呼ぶ。 肺小葉は不規則なピラミッド型をした200以上の肺細葉(=一次肺小葉)の集まりである。 つまり大きさで言うと肺細葉<肺小葉となる。 肺小様は各細気管支に、肺細葉は各呼吸細気管支に該…

特発性器質化肺炎とは

特発性器質化肺炎(cryptogenic organizing pneumonia:COP) 肺胞空及び肺胞管内にポリープ状器質化病変を形成する間質性肺炎であり、亜急性に進行する呼吸困難、咳嗽、発熱がある。 好発年齢は50代。 病変の分布は斑状で、肺胞構造は破壊されない。 画像所…

BCGとツベルクリンについて

BCGとはウシ型結核菌を弱毒化した細菌、およびそれを利用した結核に対するワクチンのこと。BCGの名前の由来はパスツール研究所の研究者の名前である=Bacille Calmette-Guerin(カルメットとゲランの菌) 従来行われていたツベルクリン反応検査はBCGワクチン…

ダントロレンの作用機序

ダントロレンナトリウムの作用機序 ダントロレンは筋繊維の興奮収縮連関を阻害することによって筋の緊張を減少させる。正常では筋小胞体からカルシウムイオンが遊離する必要があるが、カルシウムイオンはリアノジン受容体チャネルと呼ばれるカルシウムチャネ…

特発性肺線維症(IPF)の病態

特発性肺線維症とは… 慢性かつ進行性の線維化・蜂巣肺を特徴とする肺疾患。特発性間質性肺炎のうちで最も頻度が高い=約53% メカニズム 正常なら肺胞上皮が障害されても残存している肺胞上皮が分化して修復してくれるが、肺線維症の場合では肺胞上皮の修…