つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

2014-05-03から1日間の記事一覧

視神経脊髄炎の病態生理

視神経炎と横断性脊髄炎を特徴とする疾患。以前は多発性硬化症の一病型として認識されていたが、視神経脊髄炎の患者の血清中にアストロサイトに発現しているアクアポリン4(AQP4)に対する自己抗体が陽性であることがわかり、多発性硬化症とは別の疾患とし…

単麻痺・片麻痺・対麻痺の違い

運動麻痺は大脳皮質からそのゴールである筋肉までのどこかに障害が生じることによって起こるが、いくつかに分類することができる。 単麻痺=四肢の一肢だけの麻痺 下位運動ニューロンや大脳皮質運動やなどの障害により生じる。 ex,前頭葉の右足を動かす神経…

ワーラー変性の原因、メカニズム

waller変性の病態生理についての話 神経繊維は損傷を受けると、損傷部位より末梢側の軸索では細胞体からの栄養が供給されないため、2,3日以内に変性・萎縮し、断片化していき、これをワーラー変性という。尚、神経細胞の細胞体に近い部分で軸索がダメージを…

Tolosa-Hunt症候群の原因

トロサハント症候群の病態生理 海綿静脈洞部に生じた非特異的な炎症性肉芽腫によって眼痛、外眼筋麻痺、頭痛などを呈する疾患。動眼神経、滑車神経、外転神経はいずれも海綿静脈洞を通るため、トロサハント症候群のような海綿静脈洞の疾患では同時に障害され…

反回神経麻痺の原因と症状

迷走神経の一部は胸部を一旦下行してから血管の下側を回って再び上行するが、これを反回神経と呼ぶ。反回神経は左右で異なる走行を取り、左は大動脈弓を、右は右鎖骨下動脈を前から後ろにまわり、気管と食道の間を通り、咽頭へゆく。内咽頭筋に分布し、声帯…

上位運動ニューロンと下位運動ニューロンの違い

■上位運動ニューロンと下位運動ニューロンの違い 運動指令を伝えるために大脳皮質から脊髄の前角細胞や脳幹の脳神経核まで軸索を伸ばし、シナプスを形成する中枢神経を上位運動ニューロンという。一方で、シナプスで上位ニューロンから運動の命令を受けてそ…