つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

発熱性好中球減少症の熱源は?

発熱性好中球減少症(FN)とは好中球500/μl以下の患者が発熱を起こす状態を言う。

FNの患者では症状が明らかではなく、発熱の原因が感染症とはっきりしない状態でも原則細菌感染を想定し、血液培養2セット、尿培養、喀痰培養、血液検査、尿検査、画像検査を行う。(好中球減少状態では炎症反応が低下するので局所症状は目立たないことが多い)。

 

好中球減少症の感染部位としては…消化器の入り口と出口(咽頭部や肛門周囲)、皮膚や眼球、医療関連行為(CVCカテーテル、骨髄穿刺部位など、尿道カテーテル)、肺

 などである。粘膜の障害などが起こると容易に感染する。

 

また、好中球減少により免疫力が低下していると、健常者で感染しないような常在菌が熱源となりうるので注意が必要である。

 

レジデントのための感染症診療マニュアルによれば

”あいうえおず”という覚え方が紹介されている。

あA:anus(肛門)

いI:indweling catheter(血管内カテーテル)

うU:upper GI(上部消化管)

えE:Eye(眼)

おO:Oral(口腔内)

ずS:skin(皮膚)、Sinus(副鼻腔炎)

 

 

また、問題になる微生物としては好気性の細菌と真菌が多く、ウィルスや原虫はあまり問題になりにくい。具体的にはグラム陰性桿菌(大腸菌、クレブシエラ、緑膿菌など)、グラム陽性球菌(黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、αレンサ球菌)やカンジダやアスペルギルスなどの真菌感染である。