2014-05-28から1日間の記事一覧
抗菌薬は菌を死滅させる作用、つまり殺菌作用をもつ殺菌性抗菌薬と、死滅させずに増殖や発育を抑制する静菌作用をもつ静菌静抗菌薬に分けられる。 一般に、殺菌性といわれる抗菌薬にはペニシリン、セファロスポリン、網のグリコシド、バンコマイシン、ニュー…
抗菌薬の多用によって黄色ブドウ球菌の多剤耐性が大きな問題となっている。 そもそもは黄色ブドウ球菌に対してペニシリンGが有効であった。 しかし、後にペニシリナーゼというペニシリンGのベータラクタム環を切断する酵素を獲得する。その後、メチシリンと…
DICとは…disseminated intravascular coagulationの略で播種性血管内凝固のこと。 悪性腫瘍や敗血症、外傷などの基礎疾患に合併して凝固系が亢進し、全身の細小血管内に微小血栓が多発して臓器障害が起こる病態。これにともなって凝固因子、血小板が大量に消…
頭を強くぶつけたりして頭蓋内で出血が起こり、血腫が形成される(=急性頭蓋内血腫)。血腫の増大で脳が圧迫されると神経症状の出現、最悪の場合は脳ヘルニアを引き起こす。そのため早期に診断し、血腫を除去する必要がある。 血腫を除去した後に、術後の脳…
まず、人間の体液は血液、組織液、リンパ液に分けられる。 血液は血管内を流れる液体で有形成分と液体成分に分けられる。有形成分とは赤血球・白血球・血小板のように細胞からなるものであり、液体成分である血漿は血液から血液細胞を除いたものである。 血…