動脈血培養と静脈血培養の違い
動脈血培養と静脈血培養の違い
血液培養とは患者から採取した血液を培地入りのボトルに入れて感染症の原因となる細菌や真菌などが患者の血液内に侵入していないかどうかを調べる方法である。また、抗菌薬の感受性(効きやすさ)も調べることができる。
血液培養には動脈から取る動脈血培養、静脈から取る静脈血培養がある。どちらがより優れている(感度が高い)のかはほぼ同等であると考えられており、どちらを選ぶかは術者の自由である(慣れてる方を選びましょう)。ただ、出血のリスクを考えると静脈から採血したほうが安全なのかもしれない。
以前はカテーテル(Aライン、中心静脈カテーテル)からの方が菌を検出できる確率が高いと言われていたようであるが、それはカテーテルなどに保菌されている細菌を検出してしまっているだけであるというのが現在の見方である。
*1:コロッケ会(鹿児島総合内科医会) - documents-ketsubai