VF患者にIABPを使用して意味があるか?
IABP使用中にVF・脈なしVTになった患者にIABPを使用して意味があるのか?
VfなどではIABPはトリガー出来ないのでIABPは止まってしまう。
IABPにはインターナルモード(心拍数関係なく1時間に60回ー70回自動的にバルーン拡張・収縮を繰り返す機能)があるが、インターナルモードでもVfに対しては意味がない。IABPが行っているのはあくまで圧補助であり、血圧を補助してくれる機能である。つまり、拡張期には血圧を上げ(オーグメンテーション)、収縮期には血圧を下げる(シストリックアンローディング)。よって、血圧がなくなり心臓からの拍出が止まってしまうVFにおいてはIABPがいくらバルーン拡張・収縮をしていても何の意味もないのである。
一方、PCPSはVFに対して意味がある。補助循環には圧補助と流量補助があり、ポンプで直接体内に血液を送るPCPSは流量補助に該当する。