つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

尿路結石での超音波検査の意義と見え方

尿路結石でのエコーの意義と見え方

 

尿路結石の診断は病歴と尿検査(潜血陽性)、そして画像検査で行う。確定診断には腹部CTが有用であるが、被爆の問題を考えるとまずエコーで評価したい。

 

⭕エコーでわかること

→上部尿路の閉塞による水腎、水尿管の程度や、腎、上部尿管、膀胱近傍の結石

❌エコーでわからないこと

→中部や下部尿管の結石は見えないことが多い。

 

超音波検査の尿路結石全体での感度78%、特異度31%程度であり、CTに比べると診断の補助的な検査ではある。しかし症状が典型的で他疾患が否定的、そしてエコーで結石を描出できなくても水腎症を認めれば尿路結石の確率は上がる。

 

エコーでの結石の見え方1

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エコーでの結石の見え方2

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エコーでの結石の見え方3

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エコーで上記のように診断できればよいが、よくわからなった場合は他の疾患もよく考える。(致死的な大動脈解離や大動脈瘤、腎梗塞など)

 

参考:超音波検査セミナー

http://www.us-kensahou-seminar.net/index.html