ジャクソンリースとバッグバルブマスクの違い
バッグバルブマスクとジャクソンリースの違い
○バッグバルブマスク(=アンビューバッグ)とは
バッグバルブマスクは自己膨張式換気装置であり、バッグは外部の空気を取り込んで自然に膨らむ。酸素ガス供給源がなくても換気が可能。酸素ガスに接続してマスクの空気流入口にリザーバーバッグを接続すると100%に近い高濃度酸素を供給することも可能。また、バッグバルブには一方弁があるため、呼気はマスク内に逆流せずに外に排出されるようになっている。CO2が貯留している患者でCO2を外に飛ばしたいときに選択。ジャクソンリースとの決定的な違いはPEEP(呼気終末陽圧)をかけることができない点。
○ジャクソンリースとは
バッグバルブマスクとは異なり、自己膨張しないため酸素ボンベなど酸素供給源が必要。バッグバルブマスクと異なって一方弁ではないために、バッグを軽く握り続けることで呼気時に陽圧をかけることができる。気管支喘息やCOPD急性増悪などPEEPが必要な病態で威力を発揮する。またバッグを押したときの感覚で気道抵抗や肺のコンプライアンスがわかるというメリットがあるが慣れていないと扱いは難しい。