つねぴーblog@内科専攻医

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PCPS管理中のCI(心係数)について

PCPS管理中の心係数(CI)について

 

肺動脈カテーテルによる心係数測定は正確性が落ちると言われている。

肺動脈カテーテルで持続モニタリングでCIを測定するときは熱希釈法を用いてされる。カテーテル先端から14〜25cm程度の所にあるサーマルフィラメントで熱を発生させて血液を温めてその温度変化をカテーテル先端の温度センサーで測定する。

しかしPCPS管理中は右房から血液を脱血するので、右心系を流れる血液量がそもそも少なくなるので心係数の測定はそもそも不正確になる(右房付近にある熱源から発せられた熱がすべてサーミスタのある肺動脈まで到達すれば信用のある値になるが、PCPS作動中は右房付近から脱血するから熱が一部PCPS回路の方に移動してしまう。またどの程度脱血するかはPCPSのflowによっても変わってくる)。

自己心がほとんど動いていないときは右心系を通過する血液がほぼなくなるので肺動脈圧はフラットになる。自己心が改善してくれば肺動脈圧に収縮期圧・拡張期圧がしっかりと表示されるようになってくる。また、自己心の改善とともにCIも上昇してきて、PCPSによる右房からの脱血があると不正確ではあるものの推移を見ていくことで心機能改善の指標となりうる。

 

本当にどの程度心機能が改善しているかはPCPSのflowを下げた状態で評価を行う必要がある。CIの数字が変化するのには少し時間がかかる。