尿管結石再発予防での飲水励行の効果
尿管結石患者には再発予防に水をしっかりと飲むように指導することが多いが、どの程度水を飲むべきで、またどの程度の効果なのだろうか。
慢性的な脱水などで尿量が少ない場合は、それに比例してシュウ酸カルシウム結晶が形成されやすくなるという報告がある。結晶形成の危険度は一日尿量が1000ml以下で増加、2000ml以上で低下する。一日の飲水量は食事は別として2000ml程度以上が推奨される。
飲水指導が再発予防に有効か否かについてのRCTでは一日2000ml以上の飲水指導を行った群と行わなかった群の5年再発率を調べると、飲水指導群では12.1%、非飲水指導群では27%で有意差(p=0.008)を認めたという報告もある↓