つねぴーblog@内科専攻医

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房室接合部調律と心室性補充調律の違い

房室接合部調律と心室性補充調律の違い

 

洞結節がサボってもしくはブロックによって心室興奮が起こらない時に補充収縮が起こる。房室接合部で興奮が起きて心室収縮が起きる状態は房室接合部調律(junctional rhythm)、また心室が頑張って興奮しているときは心室性補充調律(idioventricular rhythm)という。

 

房室接合部調律で興奮が房室接合部の中心で起きているときはP波とQRS波が重なるためP波は全く見えない。房室接合部の前で興奮が起きるとP波はあるが逆向きのP波になるし、房室接合部の後で興奮が起きていると逆行性P波になる。

心室性補充調律は房室接合部調律よりも珍しい。心室性補充調律は右脚や左脚を通らずに心室を一度に興奮させることが出来ないのでQRS幅が広いのに対して、房室接合部調律の場合は刺激が左脚・右脚へ速やかに伝わるのでQRS幅は基本調律と同じである。房室接合部調律は心拍数40〜60回/分程度であるが、心室の補充調律は20〜40回/分と遅くなる。

 

・房室接合部調律の心電図の例(房室接合部のどこで興奮が起こるかでP波の有無が変わる)

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