つねぴーblog@内科専門医

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移転しました。

CKD患者への重曹の適応

CKD患者への重曹の適応

 

・CKD患者はHCO3-が低下することにより代謝性アシドーシスに至る

・HCO3-濃度低下とGFR低下速度、末期腎不全に至るリスクの関連が指摘されている。(HCO3-低下と腎アウトカム増加と関連していた)

CKDガイドラインではCKDステージ4期から血液検査に静脈血ガスを加え、21mmol/Lを下回れば重曹(重炭酸Nail)を1日あたり1.5g(約18mmol)から治療することを提案されている。(例:重曹錠500mg3錠分3)

・目標値は基準値の24mmol/L前後とするのが妥当とされている。(HCO3-が26mmol/Lを超えると心不全や死亡リスクが上昇との関連の指摘もある)。(静脈血ガスのデータ)

・また重曹は痛風・尿路結石の予防・改善の効果も期待できる。

・重曹はNaを含むため、Naの蓄積による浮腫が起こることがあるので注意。