てんかん重積で静脈路確保できない時の対応
てんかん重積においてはジアゼパム(セルシン®、ホリゾン®)の静脈注射が第一に推奨される。5−10mgを1分以上かけて投与。停止しない場合は合計20mgまで。
静脈路が確保されていない場合はセルシン筋肉注射が行われることが多いが「てんかん診療ガイドライン2018」では推奨されていない。筋肉注射では効果発現が遅く、ばらつきが大きいためである。そのかわり、ジアゼパムの注腸が小規模・オープン前向き試験と小規模・後ろ向き比較試験の結果で推奨されている。ジアゼパム注腸は多くは10分以内に効果を現し、また呼吸抑制などの副作用も起きにくく、静脈注射に比べて安全とされている。
(参考)
てんかん診療ガイドライン2018
Intrarectal diazepam in epileptic adults. - Abstract - Europe PMC