つねぴーblog@内科専門医

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白血病治療でメイロンを投与する理由

白血病治療でメイロン®を投与する理由

 

白血病の治療で化学療法を行う場合は腫瘍崩壊症候群に注意が必要。腫瘍細胞が大量に破壊されることによって腫瘍細胞の成分が血中に流入することによって引き起こされる。高カリウム血症、高リン血症、高尿酸血症、代謝性アシドーシスなどを呈する。高尿酸血症の予防にはアロプリノールの事前投与を行い尿酸の排泄を促し、急性腎不全の予防には十分な輸液を行って尿量を増やすことが大事。

 

尿酸排泄と輸液に加えてメイロンが投与されることもある。メイロンは重炭酸ナトリウムであり尿のアルカリ化を図ることが出来る。尿がアルカリ化すれば尿酸が溶けやすくなり、尿酸結晶の産生による腎障害を防ぐことができると考えられている。が、メイロンには多量のNaが含まれているため心不全などある患者では心臓にさらなる負担が予想されるので注意が必要。