つねぴーblog@内科専門医

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高血糖で低ナトリウム血症になる理由

高血糖で低ナトリウム血症になる理由

 

 低ナトリウム血症を見たときに、その原因として高血糖の有無は必ず確認しなければならない。高血糖では血糖値が100mg/dl上昇すると血漿ナトリウムは1.6mEq/dl低下し、血糖400以上の著明な高血糖では血糖値が100mg/dl上昇するごとに血漿ナトリウムが約2.4mEq/dlのペースで低下すると言われている。

 

 高血糖になると血漿浸透圧が上昇し細胞から細胞外(血管)に水を引っ張ってしまう。血漿中の水は増えてもNaの量は変わらないので希釈されて低ナトリウム血症になるのである。また高血糖以外にもマンニトールやグリセオールなどの高張性物質を投与しても血漿中の浸透圧は上昇するために水が細胞内から細胞外にシフトし低ナトリウム血症をきたす。(高張性低ナトリウム血症)