つねぴーblog@内科専門医

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移転しました。

ベンゾジアゼピン系睡眠薬分類メモ

睡眠薬分類ちょいメモ

 

◯睡眠薬の主流は大きく分けてベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系の2つ。

その他、最近はメラトニン受容体作動薬(ロゼレム®)、オレキシン受容体拮抗薬(ベルソムラ®)も使われるようになってきている。

 

◯ベンゾジアゼピン系は作用と副作用はどれも類似しているので、作用時間の長さと力価が選択上重要となる。ベンゾジアゼピン薬剤の受容体としてω1〜ω5まで知られているがω1受容体は睡眠・鎮静と関係し、ω2受容体は抗不安作用、筋弛緩作用に関係している。睡眠だけであればω1受容体選択的の薬で良いが、不安の強い患者であればω2受容体にも作用する睡眠薬が望ましい。

 

入眠障害の患者には超短時間型睡眠薬を、中途覚醒や早期覚醒の患者には短時間型や長時間型睡眠薬が推奨される。

 

【ベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系薬剤の分類】

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画像参照:https://www.pinterest.jp/pin/447193437979874375/

*上の表ではゾピクロンとゾルピデムが非ベンゾジアゼピン系睡眠薬、その他はベンゾジアゼピン系。

 

上の表に載っているの以外

 

●ルネスタ

非ベンゾジアゼピン系睡眠薬。

アモバンを改良したものでS体だけを抽出したもの。

超短時間型の睡眠薬(半減期3−4時間)。

 

●ワイパックス(ロラゼパム)

ベンゾジアゼピン系の抗不安薬。抗不安作用が強いが催眠作用もある。不安が強くて眠れない場合などは催眠作用を期待して使うのもあり。

 

●ランドセン®

長時間作用型のベンゾジアゼピン系の抗不安薬。催眠作用もあり。

 

●デシレル

デジレルは、セロトニン再取り込み阻害剤で抗うつ作用を示すが独特の構造をしており、三環系、四環系、SSRI、SNRI、Nassaなどいずれの抗うつ剤のグループにも属さない。

デシレルは適応的には抗うつに対して用いられるが、実際には抗うつ作用は弱く、睡眠を深くする目的で用いられることが多い。

つまり、

・他の薬剤でうつ病治療中で+αで抗うつ薬を加えたい時

・ベンゾジアゼピンもしくは非ベンゾジアゼピン系などで睡眠治療を行っているがもうちょっと睡眠薬を加えたい時 

などが良い適応。

 

●ベルソムラ(由来:フランス語で美しい睡眠)

ベンゾジアゼピン、非ベンゾジアゼピン系のいずれでもなく、オレキシン受容体拮抗薬として働く。オレキシンとは覚醒状態を維持するためのホルモンであり、ベルソムラはこれをブロックすることで睡眠へと導くことが出来る(因みにオレキシンが欠乏するとナルコレプシーという日中突然眠くなってしまう病気となる)。

最高血中濃度に移行するスピードがはやく、半減期も短くないことから睡眠導入にも使えるし中途覚醒にも使えるバランスの良い睡眠薬。またベンゾジアゼピン系のような依存も少ないとは言われている。

 

 

また追記、編集します。。