手回内回外試験の方法と意義
手回内回外試験の方法と意義(+動画)
手回内回外試験とは小脳失調をみるための身体診察。
方法:被検者に両手を前に出してもらい肘を軽く屈曲して手首を大きく、出来るだけ早く回してもらう。検者が見本を見せてやると良い。
小脳失調がある場合、失調側の手では回内回外をスムーズにできなくなり、リズムが遅くなる上に不規則になる(=反復拮抗運動不能)。健常人でも利き手でなければ遅くなる。
また、手の回内回外運動にともなって肘が固定されずに外転、内転を繰り返すようになる。これは小脳の運動に対する空間的(測定異常)、時間的(運動の遅れや制動の遅れ)な調節機能が障害されていることにより起こる(=協働収縮不能)。協働収縮不能は健常人の利き手でなくても通常見られない。
【注意点として】
・麻痺や筋強剛があれば当然うまくできないので小脳以外に影響の与える異常がないかも考える。麻痺なら動かなくなるし、パーキンソン病などの固縮があれば振り幅が小さくなる。
↓日本語の解説動画ありました(youtube)