鼻カニューレと簡易酸素マスクの違い
鼻カニューレと簡易酸素マスク(シンプルマスク)の違い
◯鼻カニューレ
2013-226356号 鼻翼型経鼻カニューレ - astamuse
・鼻の下のチューブから酸素を投与する。
・あまり顔を覆わないので閉塞感や圧迫感は少ない
・鼻の粘膜に直接空気が流れるので鼻粘膜が乾燥して違和感や痛みを引き起こす。(ボンベからの酸素は湿度ほぼ0%)
・5L/分以上のスピードの流量ではFiO2はそれ以上上がらない。が、5L/分以下のスピードであれば逃げ場のない鼻腔に直接酸素を流してるだけあって酸素マスクよりも効率が良い。
・患者の呼吸様式(呼吸スピードや深さ)の影響を受ける。COPDなど厳密に酸素濃度を管理したい患者の場合は不向き。
・鼻腔が閉塞してる患者や口呼吸患者には使えない(何故なら鼻に酸素を送ってるから…)
◯簡易酸素マスク
http://www.j-mednext.co.jp/library/inspiron_faq_safe_ans.html
・口と鼻を一緒に覆ったドーム型のマスク
・鼻カニューレに比べて圧迫感や閉塞感は大きい
・鼻腔が閉塞してたり口呼吸の患者でも使うことが出来る
・鼻カニューレのように鼻粘膜の乾燥の心配もない
・流量が5L/ 分以上でないと使えない。(低流量だと、患者の呼気のCO2がマスク内に溜まってそれを再呼吸してしまうから。CO2ナルコーシスのリスク)
簡単にまとめると
鼻カニューレ:閉塞感は少ない。5L/分以下の低流量で用いる。口呼吸患者や鼻腔閉塞患者では使えない。
酸素マスク:閉塞感は大きい。5L/分以上の流量で用いる。
【酸素流量と吸入酸素濃度の関係】