つねぴーblog@内科専門医

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移転しました。

椎体圧迫骨折の診断基準(byレントゲン)

椎体骨折の診断には胸腰椎レントゲンの側面像が用いられる。

 

【椎体のデフォルメ】

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(椎体前縁部の高さをA、椎体中央部の高さをC、椎体後縁部の高さをP)

Aはanterior,Cはcenter,Pはposteriorの略

 

【椎体骨折評価基準(2012 年度改訂案)参照】

 

・圧迫骨折は3つのタイプに分類でき、それぞれに診断基準がある。

楔状椎体:椎体の前縁だけが潰れるタイプ

圧迫骨折の診断→A/P<0.75

(つまり前縁の高さAが後縁の高さPより1/4低くなるもの)

 

魚椎:椎体の中央部分だけが潰れるタイプ

圧迫骨折の診断→C/A<0.8 or C/P<0.8

(つまり中央の高さが前縁や後縁の高さの0.8倍以下 

 

扁平椎:椎体が全体的に潰れるタイプ

圧迫骨折の診断→上位、下位の椎体に比べて前縁、中央部、後縁部がそれぞれ20%以上小さくなっているもの

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参考:椎体骨折評価基準 (2012 年度改訂版)

http://jsbmr.umin.jp/guide/pdf/t-guideline.pdf