心筋梗塞における心電図の推移
(まとめ)
急性心筋梗塞では発症後時間経過とともに特徴的な心電図変化を呈する。
【超急性期(発症直後〜数時間)】
・hyper acute T波(ST上昇より早く見られるので見逃さないこと)
・典型的なST上昇(この時対側の誘導でST低下が見られる)
【急性期(発症数時間〜12時間)】
・tomb stone(STとQRSがくっつく)
・異常Q波の出現(貫壁性梗塞の場合。基本的に持続し続けるが、生存心筋が存在すると慢性期に消失することもある)
・R波減高
【亜急性期(発症後12時間〜】
・ST平低化
・陰性T波出現(左右対称)(異常Q波と同様に持続するが、生存心筋が存在すると慢性期に消失することがある)
・QT延長を伴うこともある
【心電図変化のイメージ図】
イラスト引用:http://blog.livedoor.jp/nagasawanorio60/archives/cat_38188.html