つねぴーblog@内科専門医

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移転しました。

QRS低電位差の定義と原因

心電図QRSの振幅(基線から上下の差)が異常に小さくなっていることを低電位差という

(下の心電図イラストで言えばa+bの値が小さくなっているときのこと)。

 

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判定基準としては次の通り

・肢誘導の全てで5mm(0.5mV)未満の時を肢誘導の低電位差

・胸部誘導の全てで10mm(1mV)未満の時を胸部誘導の低電位差

 

低電位はどこで出現しているかでその解釈は変わる。

肢誘導のみで低電位であれば四肢の浮腫を示唆するが、心臓の位置や体格などによっても出現するので必ずしも病的とは言えない。四肢誘導に加えて胸部誘導でも低電位があれば心筋全体の起電力が低下したか心臓周囲に伝導障害の原因となるような病態が存在することを示唆する(例:心嚢液貯留、胸水貯留、粘液水腫、肺気腫、アミロイドーシス、肥満など)。