プリンペランとブスコパンの使い分け
胃腸炎などでよく使われがちなプリンペランとブスコパン。
💡プリンペラン(ドンペリドン)
主に吐き気止めとして処方される。
①胃や十二指腸のドパミン(D2)受容体遮断薬であり、アセチルコリンの遊離を促して、胃腸の運動を活発にする。
②脳の嘔吐中枢を抑える。
・副作用として錐体外路症状の出現に注意。
・吐き気は改善しても腸管運動が更新して腹痛や下痢が出現・増悪することがある。
・腸閉塞による嘔気であれば、プリンペランによる腸管蠕動運動が亢進して腸管内圧の上昇による穿孔リスクが増大するため望ましくない。
💡ブスコパン(ブチルスコポラミン)
アセチルコリンの働きを抑える(=抗コリン作用)。
副交感神経は腸管の蠕動を促進する方向に働くため、過剰な腸管蠕動を抑えたいときに、抗コリン薬であるブスコパンを使う。その結果、胃腸の異常な運動・痙攣を抑えることができ、腹痛を改善させてくれる。
また追記します。