過呼吸で手足が痺れる理由
過呼吸で手足が痺れる理由(ツイッター投稿をそのままブログに流用)
過呼吸→CO2低下→アルカローシス→血中のH+不足→アルブミンが結合しているH+を放出→アルブミンが電荷的にCa2+と結合しやすくなる→血中Ca2+の低下→カルシウム不足による末梢神経の易興奮性→手足のしびれ(テタニー)
【補足】
*アルブミンはCa2+だけでなくH+とも結合するタンパクである。
*軽症例では口の周りのピリピリ感などで済むが重症になると手足の筋肉の強い拘縮が起こる(助産婦手)。
*「カルシウムが少なくなると筋収縮が起こる」というと矛盾しているように思えるが、細胞外Ca濃度が低下することによってNaチャネルの透過性に影響を与え、大した刺激でなくてもNaが細胞内に流入、つまり活動電位を引き起こしてしまうことによる。(つまり真犯人はナトリウム)
*救急搬送される患者にはショックのせいか過呼吸になって手足のしびれを訴える方が結構きます。ゆっくり呼吸すれば治るように説明して落ち着かせましょう。