喘息発作に対して硫酸マグネシウムを使う理由
喘息発作に対して硫酸マグネシウム(MgSO4)を使う理由、機序
硫酸マグネシウムを静注することにより血中内にMg2+イオンを入れることが出来る。Mgイオンは筋肉の収縮に用いられるCaイオンと拮抗する。Mgイオンは副作用の少ない天然のカルシウムブロッカーとも言われる。カルシウムが筋肉を収縮させるので、マグネシウムを入れることにより収縮を抑制、つまり弛緩させる働きがある。気管支平滑筋が弛緩することによって気管支拡張がおこり喘息発作の症状を緩和させることができるのである。
尚、マグネシウムは血管の収縮も抑制するので降圧作用もあったりする。