尿管結石疑いに腹部エコーはするべきか?
尿管結石の診断の1つとして腹部エコーが用いられることがある
エコーは非侵襲的で簡単に実施できるが術者の熟練度も求められる検査でもある。
とある報告によると(Ultrasonography versus Computed Tomography for Suspected Nephrolithiasis)
救急医の実施したエコーは尿管結石に対する感度54%、特異度71%
放射線科医の実施したエコーは尿管結石に対する感度57%、特異度73%
であるようだ。
一方で腹部CTでは感度88%、特異度58%とのこと。
放射線科医が行う場合でもエコーの感度特異度はあまり良い数値ではない。CTの方が見逃しが少ないという意味では優れているが、侵襲性の少ないエコーが最初に用いられるということは変わらないだろう(もちろん施設によって方針は違うだろうが)