ST上昇はどこを見て判定すればよいのか
心電図におけるST上昇とはどこを見て判定すればよいのか
STが上昇しているかいないのか、虚血性心疾患を鑑別するために非常に重要なことである。STとはQRSの終了部分のJ点からT波の開始部分までのことをいう。J点とはQRSが終わって最初にある変曲点のことであり、このJ点がどこにあるのかわからなければ正確なST部分、しいては正確なST上昇を判断することができない。
ST部分が基線よりも上昇している場合をST上昇と定義する。基線とはT波の最後から次のP波までのこと(下図参照)
イラスト参照:https://nurseful.jp/career/nursefulshikkanbetsu/emergencies/section_3_04_01/
↓J点たくさん紹介します。↓
【J点その1】
http://www.eonet.ne.jp/~hidarite/pm/ecg05.html
【J点その2】
http://www.geocities.jp/pinpinkorori100/sinzou-q-a/sindenzu.html
【J点その3】
https://nurseful.jp/career/nursefulshikkanbetsu/emergencies/section_3_10_01/
【J点その4】
http://www.kawamuranaika.jp/blog/2013/09/post-110-635067.html
つまりSTが基線よりどれだけ上昇しているかはJ点を基準にみる。
ST上昇の正常範囲は次の通り
Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、aVL,aVF,V5,V6誘導においては0.1mV未満
V1〜V4誘導においては0.2mV未満
J点から基線までの垂線の距離を測り、それぞれの誘導においては正常範囲を超えているかどうかをみることによりST上昇か否かを判定する。
また追記更新します。。
【参考文献】
楽しく学んで好きになる心電図トレーニングクイズ
心電図パーフェクトマニュアル
心電図ハンター