つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

2枝ブロックと3枝ブロックの違い

2枝ブロックと3枝ブロックの違い

 

通常の刺激伝導系では興奮は房室結節→HIS束→左脚&右脚へと伝わっていく。

左脚は左脚前枝、左脚後枝の2つに分かれ、右脚と合わせて3本の伝導路で構成されている。

1枝ブロック(ヘミブロック)とは左脚前枝ブロックもしくは左脚後枝ブロックを指す。

2枝ブロックは左脚前肢ブロック+右脚ブロックもしくは、左脚後枝ブロック+右脚ブロックである。左脚前枝ブロック+左脚後枝ブロックも2枝ブロックではあるが心電図上は完全左脚ブロックとなる。

2枝ブロックはもう1本の枝もブロックされてしまうと完全房室ブロックの状態となってしまうので重症度が上がる。

 

 

*3本の枝全てがブロックされた状態は完全房室ブロックと同義である。2枝ブロック+1度房室ブロック=3枝ブロックと表現されることもあるが、この言葉はやや不正確であり、1度房室ブロックは房室結節起源であり、枝は関係ないはずである。