クーパーとメッツェンバウムの違い
クーパーとメッツェンバウムの違い
クーパーはいわゆるハサミ。糸切りバサミと呼ばれることもあり、外科手術においては血管を縫合した後の糸を切るために用いられる。直剪刀の先端が曲がった形をしている。また組織を押して術野を確保するためにも頻用される。
画像参照:http://or-nurse.seesaa.net/article/16060584.html
メッチェンバウム(=メッチェン)はクーパーと違い、糸で縛った血管など組織を切るために用いられる。クーパーよりも先が細くなっている。手術の流れや状況次第ではメッチェンで糸を切ることもあるが、できるだけ根本で切り、組織を切るための先端を傷つけないようにする。(メッチェンもクーパーも以前は組織を鈍的に剥離する役割もあったが、電気メスの登場で出番は減っているようである)
【左からメッツェン、メイヨー、クーパー】
画像参照:http://or-nurse.seesaa.net/article/16049277.html
直剪刀(ちょくせんとう)は先がまっすぐになっており、糸やテープ、ドレーンなど衛生道具を切るために用いられる。基本的には術野の外で用いられる。