頸部外傷における頚椎レントゲンの適応(NEXUS)
頸部外傷の際に頚椎レントゲンを取るかどうかの指標NEXUSというものがある。
(NEXUS:national emergeny X-radiography utilization study)
■鈍的外傷患者において次の5つが揃えば頚椎レントゲンは必要ない
(NEJM343:94-99,2000)
・意識障害なし
・神経学的局在所見なし
・正中後頸部の圧痛なし
・中毒なし
・頸部以外での大きな傷みを伴う外傷なし
NEXUSでは治療を必要としない軽微な骨折は見逃しても良いというスタンスをとっている(棘突起骨折、横突起骨折など)。が、日本においては軽微な骨折でも見逃したとなると後々騒がれるケースが多いので現実的には”念のため”レントゲンをとっておいた方が良いことが多いのかもしれない。