つねぴーblog@内科専攻医

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速効型、超速効型、中間型、持効型インスリンの違い

速効型、超速効型、中間型、持効型インスリンの違い

 

・速効型、超速効型インスリン・・・インスリン追加分泌を補充

・中間型、持効型インスリン・・・インスリン基礎分泌を補充

 

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イラスト参照*1

 

速効型インスリン製剤(ヒューマリン、ノボリン)

インスリンが6量体を形成しており、皮下に注射してから2量体に分解、更に単量体になって初めてインスリンホルモンとしての働きを持つ。注射してから効果発揮まで30分ほど時間がかかるため、食前30分前に駐車する必要がある。また、効果の持続時間は8時間ほどと長いため、次の食事までの時間が空きすぎると低血糖を起こすリスクも有るため、後述の超速効型インスリンが登場してからはあまり使われなくなった。ただし、インスリン静脈注射をする場合は速効型インスリンを選択する。レギュラーインスリンとも呼ばれる

 

超速効型インスリン製剤(ヒューマログ、アピドラ、ノボラピッド)

6量体を形成しにくい構造をしており、皮下注射直後からばらけて単量体のインスリンとして機能を発揮する。故に注射してから15分程度で効き始め、効果が消失するのも3〜5時間と短い。食後高血糖をを抑える目的で使用される。一日の注射回数は原則食事回数と一緒(一日3回)。

 

◯中間型インスリン(ヒューマリンN、ノボリンN)(*NはnormalのN)

効果発現まで2時間程度、18時間程度効果が持続する。4時間程度で効果のピークがあり、それが夜間や空腹時に当たると低血糖のリスクがある。故に、後述の持効型インスリンが登場してからは中間型インスリンが単独で使われることは少なくなった。

また、使用前に撹拌が必要なのも注意点。

 

◯持効型インスリン(ランタス、トレシーバ、インスリングラルギン)

皮下注射後1時間程度で効果発現、24時間以上効果が持続する。低血糖のリスクが中間型よりも少なく、基礎インスリンの補充目的で使用しやすい。多くは1日1回の使用で、一日のどのタイミングでも使用可能。

持効果型インスリンと超速効型インスリンの混合型インスリン製剤は技術的に困難であったが、ライゾデグ®が2015年に発売されて脚光を浴びている。

・ライゾデグ®=トレシーバ®(持効型)+ノボラピッド®(超速効型)

 

◯混合型インスリン製剤

インスリンの基礎分泌と追加分泌の療法を補充する目的で使用される。

ライゾデグでは前述の通り、持続型インスリンと超速効型インスリンの合剤である。

混合型インスリン製剤の名前は原則、速攻成分の商品名が冒頭に来て数字でその比率を記載している。(ライゾデグは例外)

例えば、ヒューマログ®ミックス25注であれば超速効型のヒューマログが25%配合されている。

*1:血糖値を下げる超速効型/速効型インスリンの特徴・効果・効能・副作用