鼻咽頭エアウェイと経口エアウェイの違い
鼻咽頭エアウェイと経口エアウェイの違いと使い分け
エアウェイとは何か:
エアウェイは英語でairwayであり、文字通り気道、空気の通り道という意味である。これは気道確保をすると同時に舌根沈下を防ぐために行われる処置である。
エアウェイには口から入って喉頭へ向かう口咽頭エアウェイと鼻から入って喉頭へ向かう鼻咽頭エアウェイとがある。
それぞれの適応:
患者の意識がなければ口咽頭エアウェイが第一選択である。半覚醒の患者では咽頭反射を誘発して嘔吐を引き起こすので禁忌である。意識があって口咽頭エアウェイが用いれない場合に鼻咽頭エアウェイの使用を考える。強く挿入すると鼻の粘膜を傷つけて鼻出血の原因となりうるので慎重に進める。
また、頭蓋底骨折のある患者では骨折部位を貫通して感染を引き起こすリスクがあるので禁忌。