つねぴーblog@内科専門医

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移転しました。

猫の目が夜光る理由

猫の目が夜光る理由

 

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画像参照*1

 

 

暗いところで猫を見ると目が光ってることがある。これはどういう理屈なのだろうか。

猫の目は人の目と基本的には同じ作りになっているが、網膜の後ろにタペータムという特徴的な構造物を持つ。

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画像参考*2

 

人の場合、外界から入ってきた光は角膜、水晶体、硝子体という順番に通り、網膜で結像し、一部の光はそのまま網膜を貫通して強膜で吸収される。

しかし、猫には網膜の後ろにタペータムという反射板があるので、貫通した光を反射させて再び網膜に戻している。よってわずかな光量でも反射により増幅させることが出来る。猫の目が光って見えるのはこのタペータムによって反射した光が眼の外側に出るからである。

 

猫が暗いところでものをよく見える理由は他にもある。光を感知する桿体細胞の数が非常に多いのである。視細胞には二種類あり、光を感知する桿体細胞と色を感知する錐体細胞とがある。人間の場合、錐体細胞の数をを1とした時の桿体細胞の数は2。しかし猫はは20もある。逆に言えば色を感知する錐体細胞は非常に少ないので色を見分けるのは苦手である。視細胞の割合からも猫が本領発揮するのは昼ではなく夜ともいえる。

 

*1:ねこかます : 野良猫観察日記(2014/7/18夜)夜から巡回、子猫たちが馴れてきた

*2:http://matome.naver.jp/odai/2139239803013052301/2139240526215248703